葛飾北斎-飛越の堺 つりはし
ひえつのさかいつりはし
岐阜・富山
諸国名橋奇覧(しょこくめいきょうきらん)
西村永寿堂板 極印
(創作年代:1834)
浮世繪之美 - vol.1147
飛越とは旧国名「飛騨」(岐阜県北部)と
「越中」(富山県)を指す。
見ての通り曲芸に近い吊り橋は実在が疑われるが、
北斎は人々の伝承から想像で描いたのかもしれない。
雁が飛翔する、
晩秋の深山の様子がたくみに描かれている。
「諸国名橋奇覧」は
全国の橋を描いた全11図から成る揃物です。
本図では、飛騨と越中の国境の谷に架けられた、
吊り橋が描かれています。
つかむ紐もない吊り橋を、
土地の男女が軽業師のように渡っています。
二人の重みで吊り橋は弓なりに沈みこみ、
観ている方がハラハラしてしまいます。
特に名のある橋ではありませんが
、「奇覧」というシリーズ名にふさわしい一図です。
北齋自號「北齋辰政」
之後就自號北齋了
而此處的落款寫作「前北齋為一筆」
意思是我是之前稱作北齋的為一
在50歲前後自號北齋
在「富嶽三十六景」系列時
認為「從一開始」而自號「為一」
在古希過後還能保有初心
葛飾北斎(かつしかほくさい,1760-1849)
江戶時代末期浮世繪大師
葛飾北齋多才多藝
作品涉獵版畫、水墨、染畫、圖書插畫
以浮世繪《富嶽三十六景》
《北齋漫畫》為其代表性作品
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