鈴木春信-縁先物語
(創作年代:1767-1770)
浮世繪之美 - vol.c01
肩を抱き手首をおさえて少年に
ささやきかける年かさの女は、
障子の陰からのぞき見る娘の、
乳母か侍女というところであろう。
主人と仰ぐ乙女のみずからは打ち明けかねる慕情を、
代わって届ける恋の仲介者とはなったものの、
なまめかしい年増女の風情をかくしきることはできない。
まだ前髪をのこす紅顔の若衆に、
熟しきった大人の口説を吹き込んで
誘惑してでもいるかのような、
あやしいそぶりがうかがえる。
萩の花が咲く秋の縁先という日常的な舞台の上で、
ただならぬ恋の情趣を纏綿とうたいあげるところなど、
春信得意の絵画世界といえるであろう。
鈴木春信
( すずきはるのぶ Suzuki Harunobu )
1725~1770
首創多色印刷版畫-錦絵
1765年在江戶領導創製木刻「繪曆」
有生之年創作六百多套木版畫
他所畫的仕女腰肢細瘦手足纖巧
體態輕盈的秀美姿態令人著迷
繪畫背景具有古典的詩意
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